はじめに
本作は、東方Projectの二次創作物であり、「中西詠介」「冒険支援株式会社」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『東方Project二次創作TRPG幻想ナラトグラフ 』の二次創作物です。
予めご理解ください
本作は無料公開しているものであり、自由にセッションを開いて頂いて構いません。
その際、自作発言はご遠慮いただき、募集の際などは雑貨店セイランのシナリオだと明記頂けましたら幸いです。
個人でのセッションを目的とした改変やシナリオの改造も問題ありませんが、その場合でも原作が当シナリオであることを必ず伝えて頂くようお願い申し上げます。
詳しいことを知りたい方は以下の「使用ガイドライン」をご覧ください。
今回の情報は、「東方Project二次創作TRPG 幻想ナラトグラフ」に記載されている内容をもとに執筆しました。
著者の独自の解釈も含まれているため、それを理解した上でお楽しみください。
このウェブサイトでは、ルールブックを持っていないことをおすすめしません。
本作を遊ぶ際は、必ずルールブックを使って遊んでください。
シナリオ情報
【シナリオ名】容疑者は霧雨魔理沙!?
【想定プレイヤー数】3人
【選択不可キャラクター】「霧雨魔理沙」「河城にとり」「射命丸文」
【キーワード】シリアス、事件調査、嘘、罠
【難易度】Easy
※本作は東方獣王園のキャラクターが登場するため、予めご了承してください。
バックストーリー
萩の花が風にゆれる頃、幻想郷に住む人々や妖怪たちは秋の訪れを楽しんでいました。この美しい季節に、日々の生活が穏やかに続いていたのです。幻想郷の自然は、色とりどりの秋の色彩で彩られ、人々の心には安らぎが広がっていました。
しかし、いつもどおりの日常を過ごしていると、とある新聞が一大ニュースを幻想郷に駆け巡らせました。その新聞には、驚きと疑念を巻き起こす内容が大見出しで掲載されていました。その見出しには、霧雨魔理沙が貴重な発明品を盗んだ容疑者として疑われているという言葉が鮮やかに刻まれていました。
この一大ニュースに衝撃を受けた幻想郷の住民たちは、様々な感情が渦巻きました。中には霧雨魔理沙の名前を聞いて、驚きと疑念を隠せない者もいれば、彼女の行動力を知る者たちは「あの魔法使いならやりかねない」と憶測めいた言葉を口にしました。
幻想郷に住む人々は、この出来事を巡り、さまざまな議論と憶測を広げていました。彼らは新聞の見出しに描かれた言葉を受けて、魔理沙に対する疑念や信頼の念を抱きながら、この事件の真相を追求しようとしていました。
幻想ナラトグラフ「容疑者は霧雨魔理沙!?」
この異変が早急に解決されなければ、魔理沙の評判が傷つき、今後の異変解決にも影響を及ぼしかねないという危機感が広まっていったのでした。
このシナリオについて
このシナリオは、想定プレイヤー人数が3人、難易度が「Easy」のシナリオです。
このシナリオには選択禁止キャラクターとして、「河城にとり」「霧雨魔理沙」「射命丸文」が設定されています。
プレイヤーは、これらのキャラクターをPCとしてこのシナリオで遊んではいけません。
また、 このシナリオは東方獣王園のキャラクターが登場しますので、予めご了承ください。
登場NPC
本シナリオには、NPCとして河城にとり、霧雨魔理沙、射命丸文のほか三頭慧ノ子が登場します。
NPCが登場するシーンに合わせて、各NPCの紹介を記述していますので、GMはそれらの記述に合わせて、彼女たちの台詞や行動の演出を行ってください。
あらすじ
ある日、幻想郷は異変の気配でざわめいていました。
“文々。新聞”の一面に、大胆な見出しと共に掲載された記事が、人々の興味を引き寄せました。
その見出しには、幻想郷を驚かせる内容が綴られていました。
「略奪の影!霧雨魔理沙、河城にとりの工房から新発明品を盗んだ疑惑、妖怪の山への宣戦布告か!?」
記事本文には、詳細な情報が記され、事件の内容が明らかにされました。
河城にとりの工房から最新の発明品が盗まれ、その犯人として霧雨魔理沙が疑われているというのです。
霧雨魔理沙は、普段から様々なアイテムを収集することで知られ、その悪癖から迷惑をかけることも多かったとされています。
怒りと悔しさに燃える霧雨魔理沙は、自分の無実を証明するために行動を起こすことを決意しました
彼女はPCたちを呼び寄せ、小異変の解決を依頼しました。
PCたちは霧雨魔理沙の信頼に応え、事件の真相を解明し、冤罪を晴らすために立ち上がりました。
PCたちは河城にとりから盗まれたものは希少価値のない発明品であることを知り、犯人の目的が発明品ではないことを突き止めます。
また、調査を進めるために、魔法の森に住む山犬、三頭慧ノ子の力を借りることになります。
三頭慧ノ子の仮説によれば、今回の事件の犯人は射命丸文であり、その目的は霧雨魔理沙をはめることではないかと推測されます。
PCたちは、小異変を解決し、霧雨魔理沙の名誉を取り戻すために、射命丸文を追い詰めます。
PCたちは、彼女との弾幕ごっこで事件を解決することになります。
進行の手順
このシナリオの進行は、以下の通りです。
導入フェイズ
導入フェイズが始まったら、バックストーリーを読み上げ、自己紹介、初期値の設定を行い、以下の内容を参考に導入の描写を行ってください。
季節と舞台
このセッションで描かれる物語の季節は秋です。
暑苦しい夏が終わり、文化や芸術が開花する季節になるでしょう。
導入の描写では、PC全員が「霧雨魔法店」で霧雨魔理沙に依頼を受ける場面から始まります。
小異変の内容
ある日、「文々。新聞」の1面に霧雨魔理沙に関する驚くべき出来事が報じられ、人々の注目を浴びました。
記事は、魔理沙が河城にとりの工房から新発明品を盗んだ疑惑について報じ、彼女の収集癖や名誉に関わる事件が大きな騒ぎを巻き起こしました。
新聞記事を読んだ魔理沙は驚きと怒りに満ちた表情で、無実を訴え、信頼する仲間のPC達に無実を証明してほしいと頼みました。
PC達は魔理沙の信頼に応え、真相を解明し、冤罪を晴らす覚悟を決意しました。
PCの動機
PCたちが魔理沙と友人関係なら友人の無実を証明するために行動するでしょう。
この小異変を解決することで、魔理沙の無罪を証明することにつながるかもしれません。
PCたちが魔理沙に借りを作りたいならこの機会は絶好のチャンスと言えるでしょう。
今後、PCたちに困ったことがあれば、彼女に助けを求めることができるかもしれません。
また、そのような目的がなかったとしても、単純に「事件を解決するのが面白そうだ」と思う人もいるかもしれません。
描写の流れ
ある日、『文々。新聞』の一面に記事が掲載されました。
その日の新聞は通常よりも大きな注目を浴び、人々の関心を一気に集めました。
その記事には、驚くべき出来事が報じられていました。
記事の見出しは大胆な文字で書かれ、「略奪の影!霧雨魔理沙、河城にとりの工房から新発明品を盗んだ疑惑、妖怪の山への宣戦布告か!?」というものでした。
記事には、次のような内容が詳しく述べられていました。
「河城にとりの工房から最新の発明品が盗まれ、その犯人が霧雨魔理沙との疑念が深まっています。霧雨魔理沙は普段から様々なアイテムを収集することで知られており、その悪癖から迷惑をかけることも多かったとされています。」
霧雨魔理沙は、霧雨魔法店でその新聞を読んで唖然とし、新聞紙を固く握りしめました。魔理沙は怒りに満ち、疑念を晴らそうという決意で声を上げました。
「これは嘘だ!私がそんな事するわけない!」
魔理沙の声は強く、自信に満ちていました。
しかし、この記事を読む人々の中には、まだ疑念を抱く者もいるかもしれません。
その後、魔理沙は自分の無実を証明するためにPCたちを霧雨魔法店に呼び寄せました。魔理沙は冷静な表情でPCたちに向き合い、信頼と期待がにじむ目をして言いました。
「本来なら私がこの事件を解決したいけど、この状況で調査してもまともに取り合ってもらえない可能性が高い。だから、あなたたちにお願いしたい。この事件を解決してほしい。」
PCたちは霧雨魔理沙の信頼に応え、真相を解明し、冤罪を晴らすために行動するかもしれません。
いずれにせよ、PCたちはこの事件の真相を追求することになりました。
以上を描写したら、導入フェイズは終了です
探索フェイズ
探索フェイズは、1日目の朝のサイクルから開始してください。
探索フェイズ開始時には、PC全員は「霧雨魔法店」のスポットにいることとなります。
探索フェイズの開始時に、GMは「盗まれたのは何?」の【表の要素】を公開してください。
探索フェイズのリミットは「3日目の夜」です。
クエスト「盗まれたのは何?」
クエストシーンが発生したら、GMは以下の描写を読み上げてください。
あなたたちはこの事件の被害者である河城にとりに会うために玄武の沢に位置する河童のアジトを訪れた。
アジト内はギアや複雑な装置が動き、幻想的な蒸気が舞っていた。
河童たちは精巧な仕掛けの前に集中し、時折、論理的な議論が飛び交っていた。
その中でも、河童たちが集まり、あなたたちに声をかけてきたのが、明るく鮮やかな声の持ち主だった。
「おや、これは珍しいお客だね。なんかようかい?」
声の主は、河童の河城にとりであった。
にとりは、今回の事件の被害者であり、幻想郷で色々な発明品を開発しているエンジニアでもある。
しかし、にとりの態度に疑念が生まれた。
にとりは事件のことを気にせずに振る舞っていたからだ。
にとりは自然体で、一見何事もなかったかのように振る舞っていた。
にとりの笑顔は変わっていないが、あなたたちはにとりの様子に疑問を感じた。
事件について尋ねると、にとりは肩をすくめて答えた。
「その件で訪ねに来たのか。文々。新聞でああいうふうにかかれているが、盗まれた発明品はそこまで大したものではないんだ。」
「盗まれたのは小型の人間感知センサーだ。そのセンサーの前から5m範囲に人間がいたら感知する仕組みになっている。元々、そのパーツを使ってカメラの自動シャッター機能を開発しようかなと思っていたんだ。それに、そのセンサーの設計図があるからもう一度同じものを作ろうと思えば作ることができるんだよね。だから、そこまで困っていないんだ。」
にとりの説明によれば、盗まれた発明品はそれほど価値のあるものではないようで、再製作も可能だとのことだった。そのため、にとりは事件に対してあまり深刻には考えていないようだ。
「正直な話、あの魔理沙が小型センサーを盗むとは思えない。あれ単体ではなんの役に立たないし、あれを使い道なんてトラップや監視装置のパーツに使うことぐらい。もし、小型センサーを盗むやつがいるとしたら、天狗たちか、妖怪の樹海や魔法の森にいる妖怪たちかな」
にとりは笑顔でそのまま続けた。
そして、あなたたちはにとりと同じ疑問を抱いた。
にとりの発明品はにとりの話からして盗んだ泥棒は魔理沙ではないことを考慮すると、他の妖怪が関与している可能性が高いと感じた。
「そういえば、トラップについて詳しい妖怪が魔法の森にいたような気がするな。まずはそいつの意見を聞くのはどうかな。もしかしたら、この事件について何か知っていることがあるかもしれないね」
にとりの説明によれば、事件の背後には別の妖怪が関与している可能性が高いようで、その手がかりになるのは、魔法の森に住むとされるとある妖怪の存在を示唆してきた。
あなたたちは事件の謎を解明するため、さらに調査を進める決意を固めた。
以上までの描写を読み上げたら、GMは「罠の専門家に聞いてみよう」の【表の要素】を公開してください。
以上の描写と処理を終えたら、このクエストシーンは終了となります。
クエスト「罠の専門家に聞いてみよう」
クエストシーンが発生したら、GMは以下の描写を読み上げてください。
大気が滞留し、瘴気が漂う魔法の森。
この人間や妖怪にとって劣悪な環境でのんびりと昼寝を楽しむトラバサミを両腕にはめた不老不死の山犬、三頭慧ノ子が佇んでいた。
慧ノ子の鋭い感覚が訪れた者たちを察知した。
不機嫌そうに目を開けた慧ノ子は、不思議そうな眉を寄せ、訪れた者たちに微笑みかけた。
「おや、これはこれは、珍しい組み合わせね。ここになんのよう?」慧ノ子の声は柔らかく、笑顔が慧ノ子の顔を彩った。
しかし、訪れた者たちが今回の事件について調査中であることを告げると、三頭慧ノ子の表情は一変した。
その瞳には、疑念と興味が交錯し、彼女は緊張の兆しを見せた。
「あの事件って魔理沙が犯人なのか?」慧ノ子の声は鋭くなった。
どうやら、慧ノ子は事件についての詳細を知りたいようだ。
しかし、あなたたちが犯人の特定には至っておらず、慧ノ子の力を借りたい旨を伝えると、彼女は考え込む表情を浮かべた。
「なるほど、たしかに、罠についてはそこらへんの妖怪より詳しい。だけど、ただで教える訳にはいかないなぁ。」彼女は慎重に言葉を選んだ。
「でも、戦ってあなたたちが勝ったら考えても良いかも。」慧ノ子は提案した。
この提案に、あなたたちは頷いた。
こうなったら弾幕ごっこで勝利し、慧ノ子から情報を手に入れるしかないだろう。
以上までの描写を読み上げたらクエストに指定されている「弾幕ごっこ」を行ってください。
対戦相手のデータには以下の「三頭慧ノ子」のものを使用してください。
【名前】三頭慧ノ子
【二つ名】森閑のケルベロス
【種族】山犬
【能力】罠を操る程度の能力
魔法の森には昔から住んでいる不老不死の妖怪。魔理沙とは顔見知りらしい。
三頭慧ノ子と「弾幕ごっこ」を行う際のステータスは以下の通りです。
【残り人数】1点
【スペルカード】1点
【攻撃力】5点
【回避力】3点
【所持スペルカード】三頭「ケルベロスファイア」【ランダム✕3】
弾幕ごっこに勝利すると、クエストは解決です。以下の描写してください
慧ノ子は、約束通りにあなたたちに事件の真相を明かす手がかりを教えてくれた。
「この事件に関して、犯人の目的はあの小型センサーだけではないってことだね。それに、河童たちへの被害を狙っているわけでもない。一番ヤバい目に遭ってるのは魔理沙だろう。だから、犯人の狙いは魔理沙にある可能性が高いと思うんだ」。」
慧ノ子の言葉に、あなたたちは驚きと疑念を抱いた。
事件の背後に隠された目的が、ますます不明確になっていくことに戸惑いを感じた。
「こんな巧妙な罠を仕掛けるのは、頭脳明晰で情報戦に長けた人物しか考えられないなぁ。」
慧ノ子の言葉に、あなたたちは黙考した。
誰がこんな計画を立て、実行したのか、そして何がその狙いなのか、謎は深まるばかりだった。
しかし、その後、一人の妖怪の名前があなたたちの頭に浮かんだ。
慧ノ子の言葉が、新たな線索として頭に残った。
この妖怪こそが、事件の背後にいる可能性が高いと思われた。
あなたたちはその名前を口に出した。
「射命丸文」
彼女、射命丸文はまさに頭脳明晰かつ情報戦に長けた持ち主だ。
文の鋭い知恵と巧妙な計略が発揮されれば、この事件を起こすことは朝飯前のように容易だろう。
実際、文が発行している「文々。新聞」は、今回の事件を大々的に報道し、幻想郷の各地で話題となった。
以上までの描写を読み上げたら、GMは「黒幕のもとへ」の【表の要素】を公開してください。
以上の描写と処理を終えたら、このクエストシーンは終了となります。
決戦フェイズ
この決戦フェイズの弾幕ごっこの対戦相手は「射命丸文」(ルールブックp158記載)となります。
決戦フェイズの最初にGMは以下の描写を読み上げてください。
その後、弾幕ごっこが開始されます。
決戦前の演出
妖怪の山で射命丸文を探していたあなたたちは、突然の突風に見舞われた。
吹き荒れる風が林の中をかき混ぜ、木々の葉が舞い上がり、足元の土砂が舞い上がって視界を奪った。
不意の突風に身をかばいながら、あなたたちは不穏な空気を感じた。
突風の中、あなたたちは身を守るために急いで身を寄せ合い、風に立ち向かった。
風の音が耳をつんざき、枝が飛び交うさまはまるで自然界の怒りそのものでした。
その時、突風がやみ、林間の静寂が戻ってきた。
しかし、静けさの中で、急に現れた声が耳に響いた。
「あやややや、こんなところであなたたちに会うなんて奇遇ですね。誰かお探しですか。」
声の主は、「文々。新聞」を発行している射命丸文だ。文は優雅な笑顔を浮かべ、あなたたちの前に突如として姿を現した。
突然の文の登場に、あなたたちは驚きつつも、事件の真相を解明するために訪れたことを説明した。
文は微笑みながら、懐から小型の人間感知センサーを取り出し、それをあなたたちに見せた。
「なるほど、この事件の黒幕を見つけたわけですねぇ。」
その言葉に、あなたたちは興味津々で文の説明を聞いた。
「最初に言いますが、魔理沙さんに恨みがあって今回の事件を起こしたわけではないですよ。わが「文々。新聞」と購読者数を上げることと妖怪の山の平穏を守ることが目的ですから。」
「最近、異変解決だからといって妖怪の山に立ち入る輩が増えてきてこちらも困っているのですよ。だから、妖怪の山に立ち入ったらこうなるぞという脅しの意味を込めて起こしたわけです。魔理沙さんなら日頃の行いから冤罪だと疑われることがないし、ここで見せしめに遭わせることで効果があると思ったわけです。もちろん、魔理沙さんには後で事情を話すつもりでした。」
「魔理沙さんのおかげで、妖怪の山に立ち入る不届き者が一時的に減少したし、「文々。新聞」の購読者が増えました。まさに、一石二鳥です。」
「ですので、このままお帰りください。もし、これ以上この事件に関わる気ならこちらも容赦はしませんよ」
文の説明によれば、文は魔理沙を使って、妖怪の山に立ち入る者たちを牽制し、購読者を増やすために事件を起こしたということであった。
事件の真相が明らかになり、あなたたちは魔理沙の名誉を取り戻すためにここで引き下がる訳にはいかないのだ。
対戦相手
射命丸文の戦闘力はルールブックp277の「決戦フェイズに登場する敵NPC」に掲載されているものを参照してください。
射命丸文の残り人数を0点にして勝利することができれば、決戦フェイズが終了です。
その後、終幕フェイズに移ってください。
終幕フェイズ
結末の演出では、以下の描写を読み上げてください。
結末の演出
あなたたちが勝利すると、射命丸文は何も言わず、ただ手を上げて降伏する様子を見せた。
その瞬間、彼女の目には驚きと悔しさが交錯し、口元には微かな笑みが浮かべた。
「あややや、負けてしまいましたか。」文の声はやや低く、しかし確かに、この闘いの結末を受け入れる意志を示した。
そして、文はゆっくりと一歩下がり、重要な決断を告げた。
「この件から手を引きます。加えて、この事件の収拾もこちらに任せてください。あなたたちの要望通り、魔理沙さんの汚名返上も含めてこちらで解決します。」
その言葉を残した後、文は静かにその場を去った。
後日、文はにとりに事の顛末を語った。
にとりは真摯な表情でその話を聞き入れ、事件の背後にある天狗社会の事情を理解した。
小型センサーを受け取ったにとりは、文の対応に呆れながらもそれを大切に収めた。
また、文は魔理沙にも事情を話し、彼女に謝罪した。
魔理沙は初めは怒りっぽく反応したが、文の説明に耳を傾けるうちに、事件の背後にある状況を理解し、謝罪を受けた。
魔理沙も文も、お互いに一歩ずつ譲歩し、友情を取り戻した。
その後、文の的確な手腕によって、自分の行いを隠蔽し、この事件を収束させた。
「文々。新聞」は魔理沙がこの事件の犯人ではないことを報道し、あなたたちが事件の真相を解明したことを広く伝えた。
その報道は幻想郷中に広がり、人々の不安が解消された。
無事に事件が解決し、魔理沙の名誉は回復し、彼女は再びいつもの生活を取り戻すことができた。
魔理沙はあなたたちに感謝の意を表した。
「助かったぜ。あなたたちのおかげで、なんとかなったよ。」と、彼女は言った。
彼女の目には、安堵と笑顔が輝いていた。
「まぁ、魔理沙の盗癖がなければ、こんな目に遭わずに済んだのにな。」とにとりは辛辣な言葉を口にした。
「盗癖って酷いな。私がそんな事する人間に見えるか」と魔理沙は自己弁護に躍起になった。
あなたたちは、彼女たちのやり取りを見守りつつ、微笑みを浮かべた。
魔理沙のことを知る者たちは、その懲りない性格に頭を悩ませつつも、彼女を受け入れていた。
そして、幻想郷は再び穏やかな日常に戻ったのだった。
以上の描写の後、ルールブックp236に記述の終幕フェイズの一連の処理を行ってください。
それらが完了したらセッションは終了となります。
お疲れ様でした。
クエストシート
盗まれたのは何?
クエストシート(表)
【クエスト名】盗まれたのは何?
【レベル】2
【クエストの概要】
「文々。新聞」には、盗まれた物に関する詳細な記述がなかった。この点について、あなたたちは疑問を感じた。何が盗まれたのか、そしてなぜそれが事件の中心になっているのか、それらの疑問が頭の中に浮かんだ。
【クエストの公開条件】探索フェイズ開始時から公開
クエストシート(裏)
【解決方法】行為判定:指定タグ<河童>
【解決場所】玄武の滝
【クエストの真相】
盗まれたものは、小型の人間感知センサーだった。このセンサーは、その前方の5メートルの範囲内で人間を感知する仕組みを持っている。開発者であるにとりによれば、これを盗む価値はないらしい。
罠の専門家に聞いてみよう
クエストシート(表)
【クエスト名】罠の専門家に聞いてみよう
【レベル】2
【クエストの概要】
手がかりを求め、事件の謎を解明するため、瘴気が漂う森の中で罠に詳しい妖怪の元へと足を運んだ。
【クエストの公開条件】クエスト「盗まれたのは何?」を解決
クエストシート(裏)
【解決方法】弾幕ごっこ
【解決場所】魔法の森
【クエストの真相】
三頭慧ノ子の仮説は、事件の犯人が魔理沙を罠に嵌めることを主要な目的としているのではないかというものだった。そして、今回の事件を起こせるのは諜報戦に長けた頭の切れる人物のようだ。
黒幕のもとへ
クエストシート(表)
【クエスト名】黒幕のもとへ
【レベル】2
【クエストの概要】
三頭慧ノ子の仮説は、今回の事件の謎を解く鍵となりました。その仮説をもとに推理すると、犯人の正体が射命丸文であることがわかりました。射命丸文を捕まえ、この小異変を解決しよう。
【クエストの公開条件】クエスト「罠の専門家に聞いてみよう」を解決
クエストシート(裏)
【解決方法】自動解決
【解決場所】九天の滝
【クエストの真相】
射命丸文の関係者から居場所と行動スケジュールを聞き出し、先回りすることにした。そこで、待ち伏せすれば、射命丸文を捕まえることができるだろう。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございます。
もし、本作を遊びたいなら「東方Project二次創作TRPG 幻想ナラトグラフ」というルールブックが必要です。
そのルールブックについて知りたい方はこちらの記事でまとめています。