今回の記事はこんな方におすすめの記事です。
- イゴーロナクについて知りたい
- イゴーロナクをオリジナルシナリオに使いたい
イゴーロナクはグレード・オールド・ワンであり、頭のない人型の姿をしています。
しかし、イゴーロナクって実際どんな神格なのかわかりませんよね。
そこで、今回はイゴーロナクについて紹介します。
この記事では以下のことがわかります。
- イゴーロナクってどんな神格なの?
- イゴーロナクをシナリオで使うならどう使うの?
私はクトゥルフ神話TRPGのシナリオを書いており、コミックマーケットやゲームマーケットにシナリオを出品しています。今回の記事はシナリオライターの視点から「クトゥルフ神話TRPGマレウス・モンストロルム」に基づいた情報をもとに、独自の視点と解釈を取り入れています。あらかじめ、ご理解した上でお楽しみください。
イゴーロナクってどんな神格?

軽々しく口にしてはいけない神格をシナリオに登場させたいならイゴーロナクを登場させましょう。
なぜなら、名前を正しく発音するだけで顕現してしまうからです。
一度召喚されると、この神格は呼び出した人間の体を宿主として利用します。
この神格の特徴は宿主となった人間の体を殺さず、元の人格を失うまで狂気や快楽によって支配することです。
また、この神格は、人間の堕落と狂気を好む点にあります。
その特徴から、この神格は人間社会の闇の部分を象徴する存在として描かれることが多いです。
たとえば、堕落した人間や倫理観の弱い者、社会の底辺で苦しむ人々を標的とし、狂気と快楽につけ込んで支配を広げていきます。
このように、貧困や格差といった現実的な問題と絡めたシナリオにこの神格を登場させることで、より人間の負の部分を演出しやすくなります。
イゴーロナクは名前を呼んではいけない敵や堕落した人間を支配する神として登場するシナリオと相性が良い神格です。
イゴーロナクをシナリオに活かす3つの方法

個人的にシナリオに活用する際のアイデアを3つ紹介します。
- 名前を呼んではいけない敵として登場させる
- 人間社会の闇を巣食う黒幕として登場させる
- 探索者を追跡する敵として登場させる
それでは、一つずつ紹介します。
名前を呼んではいけない敵として登場させる
名前を呼ぶと現れる神格を登場させたいならイゴーロナクがおすすめです。
なぜなら、この神格は名前を正しく発音するだけで顕現するという設定があるからです。
探索者の何気ない発言が引き金となる展開を作ることができます。
このメリットは探索者に常に緊張感を持たせることです。
例としてシナリオとして活用するなら以下のような展開が考えられます。
古い図書館で調査中、探索者と一緒に来ていた友人が古文書に書かれた文字を声に出して読んでしまいます。その瞬間、館内の温度が急激に下がり、書物のページが勝手にめくれ始めます。やがて頭のない人影が現れ、読み上げた友人に近づいてきます。その友人は徐々に体調不良を訴え始め、探索者は原因を探りながら解決策を見つけなければなりません。
イゴーロナクを登場させることで探索者が何気なく発した言葉が災厄を招く、緊張感溢れるシナリオが作れます。
人間社会の闇を巣食う黒幕として登場させる
社会問題をテーマにしたシナリオに神格を登場させたいなら、イゴーロナクがおすすめです。
この神格は貧困で余裕がない社会的弱者や倫理観が緩い人を好んで利用する特性があります。
この設定を活用することで、現実の社会問題と超自然的恐怖を組み合わせたメッセージ性を持つシナリオを作成することができます。
その結果、単純な善悪では割り切れない複雑な状況に直面し、道徳的なジレンマをプレイヤーに体験させやすくなります。
以下の内容はこの設定を活用した具体例です。
経済不況で閉鎖された工場街を舞台とします。失業者や生活困窮者が集まる地域で、「簡単にお金を稼げる方法がある」という噂が広まっています。調査を進めると、失業者や生活困窮者がイゴーロナクの名前を呼んでしまい、神格の誘惑に取り込まれていることが判明します。しかし、神の力によって彼らは一時的に豊かな生活を得ており、元の貧しい生活に戻りたがりません。探索者は彼らを「救う」ことが本当に正しいのか、貧困問題の根本的解決なしに神格だけを排除することの意味について考えさせられます。
イゴーロナクを登場させると、クトゥルフ神話の化物に立ち向かうシナリオではなく、社会的なメッセージを含むシナリオを作ることができます。
人を支配する敵として登場させる
人を支配する敵としてクトゥルフ神話の神格を探しているならイゴーロナクを採用しましょう。
なぜなら、イゴーロナクに支配された人は徐々に精神と肉体をじわじわと蝕んでいくからです。
この神格の影響を受けた人物を「救うことができない」状況を描き、プレイヤーに道徳的なジレンマを提示します。
たとえば、この神格を登場させることで以下の展開が考えられます。
探索者の親しい友人や家族がイゴーロナクの影響を受けてしまいます。医学的・魔術的なあらゆる手段を試しても、神格の侵食を止めることはできません。むしろ、救済の試みが逆に状況を悪化させる場合もあります。探索者は「大切な人を諦めるか」「自分も危険を冒してでも救おうとするか」という選択を迫られます。
このような展開にすることで現実世界の複雑さや理不尽さを反映した体験を提供することができます。
神格による理不尽な演出を作りたいならイゴーロナクを登場させましょう。
終わりに
人の心を蝕み、道徳観念を破壊して支配する神格に使いたいならイゴーロナクがおすすめです。
ただし、イゴーロナクはあくまでクトゥルフ神話TRPGの神話生物を一つです。
クトゥルフの神格について知りたいなら新クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム Vol.2神格編というサプリメントが必要です。
そのサプリメントについて知りたい方はこちらの記事でまとめています。