クトーニアンってクトゥルフではどんな神話生物なの?

クリーチャー

今回の記事はこんな方におすすめの記事です。

  • クトーニアンについて知りたい
  • クトーニアンをシナリオに登場させたい

 クトーニアンは岩をくり抜きながら移動する神話生物です。

しかし、 クトーニアンって実際どんな神話生物なのかわかりませんよね。

そこで、今回は クトーニアンについて紹介します。

この記事では以下のことがわかります。

  • クトーニアンってどんな神話生物なの?
  • クトーニアンをシナリオに活かす3つの方法

私はクトゥルフ神話TRPGのシナリオを書いており、コミックマーケットやゲームマーケットにシナリオを出品しています。今回の記事はシナリオライターの視点から「クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム」に基づいた情報をもとに、独自の視点と解釈を取り入れています。あらかじめ、ご理解した上でお楽しみください。

クトーニアンってどんな神話生物なの?

クトーニアンは火山や採掘現場など高温環境の脅威を演出したいシナリオに最適な神話生物です。

クトーニアンは地球の中心部近くの高圧や高温帯を住処とし、空気をまったく必要ないです。

外見は口から無数の触手が伸びた巨大な蛇のようで、岩盤をバターのようにくり抜きながら移動できます。

しかも同族とはテレパシーで連絡を取り合うため、姿を見られることはほとんどありません。

特に成長したクトーニアンは、ドロドロに溶けたマグマの中にいても耐えることができるほどです。

しかし、クトーニアンにもたった一つだけ致命的な弱点があります。

それは「」です。

もし、大量の水に触れてしまうと、あっけなく死んでしまうのです。

そのため、生息域は乾燥した山岳地帯や活火山の地下に限定され、湖や海を避ける傾向があります。

火山、鉱山、地下遺跡といった高温のフィールドにこの神話生物を登場させることで、プレイヤーでは簡単に倒せない敵として扱うことができます。

クトーニアンは、「熱に強く水に弱い」という特性を持ち、岩盤を貫通し地震を引き起こす神話生物です。

この神話生物についての説明は以上です。
この神話生物のシナリオの活用法は次の章で紹介します。

クトーニアンをシナリオに活かす3つの方法

個人的にシナリオに活用する際のアイデアを3つ紹介します。

  • 災害の元凶として登場させる
  • 地下の怪物として登場させる
  • 弱点があるエネミーとして登場させる

それでは、一つずつ紹介します。

災害の元凶として登場させる

 活火山に併設された観測基地を舞台のシナリオを作りたいのなら、この神話生物を登場させましょう。

なぜなら、高温環境で適応している神話生物からです。

例としてシナリオとして活用するなら以下のような展開が考えられます。

最新型ドローンが火口付近で消失し、データログには「巨大な蛇状の影」の熱画像だけが残る。調査に派遣された探索者は、地震計が記録した異常波形が一定周期で強まっていると突き止める。やがて地下で卵が孵化し、成体が岩盤を突き破って観測所を襲撃。プレイヤーは噴火が本格化する前に火口湖の非常放水設備を起動し、冷却水で怪物を窒息させるか、溶岩流に乗じて麓のダムへ誘導するかを選択しなければならない。

この神話生物を登場させることで、噴火や地震といった自然現象を同時に発生させる複合災害を手軽に演出しやすくなります。

一方で、湖やダムなどの大量の水がある場所を用意すれば、水が唯一の弱点という明確な対抗手段にもなります。

クトーニアンを登場させることでパニック映画のような展開を作りやすくなります。

地下の怪物として登場させる

地下を舞台にしたシナリオで敵を登場させたいならクトーニアンがおすすめです。

その理由は、地下鉱山やトンネルという狭い空間は、自由に地中を移動できるクトーニアンの特性を活かすことができるからです。

例えば、以下のようなシナリオを作ることができます。

新規開発中の地下鉄工事現場で作業員が失踪した。失踪者捜索で乗り込んだ探索者は、壁面の岩盤に溶けたような大穴が連続しているのを発見した。予備電源が潰され外部通信が遮断されるなか、クトーニアンが天井から襲い掛かる。最終的に下水本管を爆破して大量の水を流入させ、「敵もろとも水没させる」かどうかのジレンマが待ち受ける。

この神話生物の「岩盤を自在に掘削する能力」を使い、地下の閉鎖空間で探索者をじわじわと追い詰めることで探索者に閉所恐怖を与えやすくなります。

クトーニアンの特徴を活かした演出で、視覚的にも緊迫感あるシナリオに仕上げることが可能です。

弱点があるエネミーとして登場させる

水が弱点のエネミーを探しているならクトーニアンを採用しましょう。

なぜなら、クトーニアンは大量の水を浴びると即死するほどの水が弱点だからです。

湖やダムなどの貯水施設など水源をシナリオに組み込めば、探索者が戦術的な判断を下す楽しさが味わえます。

例えば、この設定で考えられる展開は以下の通りです。

古代遺跡の調査で訪れた山間の村では、原因不明の地震が続発した。遺跡地下でクトーニアンが目覚めており、次の大地震で村が壊滅する危機に。探索者は遺跡の仕掛けを操作し、山上の湖の水を地下空間に引き込んでクトーニアンを倒す。

神話生物の弱点を示すことで、クトゥルフを知らない初心者にも分かりやすく、「どう攻略するか」を考える楽しさを提供できます。

水が弱点のエネミーをシナリオに登場させたいならクトーニアンを登場させましょう。

以上でクトーニアンについての紹介は終了です。

終わりに

クトーニアンを活かすことで「地震を起こす力」、「水が弱点」、「テレパシー能力」などの色々なテーマでシナリオを作ることができます。

ただし、 クトーニアンはあくまでクトゥルフ神話TRPGの神話生物を一つです。

クトゥルフの神話生物について知りたいなら新クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム Vol.1 クリーチャー編というサプリメントが必要です。

そのサプリメントについて知りたい方はこちらの記事でまとめています。

この記事を書いた人
りつか

はじめまして!
雑貨店セイランでシナリオライターとして活動している【りつか】と申します。

・新作TRPGシステムの紹介
・TRPG関連書籍の紹介

など、TRPGに関する役に立つ情報を発信しています。

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