バディサスペンスTRPGフタリソウサというTRPGについて聞いたことがあるとはいえ、遊んだことがある人は少ないですよね。フタリソウサを初めて知った人にとってはフタリソウサってどんなゲームなのか、どうやって遊ぶのかも気になりますよね。
ここでいうフタリソウサとは冒険企画局から発売された少人数で遊ぶTRPGのことを示します。
2019年2月23日にフタリソウサのルールブックである「バディサスペンスTRPG フタリソウサ」が、2019年9月12日にはフタリソウサのシナリオ集である「フタリソウサ シナリオブック 怪盗からの誘惑」が発売されました。
フタリソウサはTRPGやったことがない人でも簡単遊ぶことができるTRPGです。
このページでは、フタリソウサに必要な持ち物やゲームの流れ、どんな人にオススメなのかなどフタリソウサが一体どんなゲームなのかについて紹介していきます。
この記事を書いている私はTRPG経験は3年ほど。
実際にフタリソウサを遊んだことがあります。
今回の記事は参考資料と自身の経験を基に書いていますので、予めご了承してください。
ここで書かれていることはあくまで「私たちの卓で遊んだこと」を中心に書いていますので、参考程度に読んでください。
どんなTRPG?

フタリソウサは探偵と助手がバディを組んで事件や問題を調査するTRPGです。
このTRPGは2,3人で遊ぶことができる少人数TRPGです。
探偵は優秀なので、事件のことについて大体のことを知っていますが、調査するたびに異常な癖をしてしまいます。
助手は探偵の異常な癖を知っているので、何とか探偵のサポートをしましょう(無理にサポートする必要はありませんので、見離しても構いません)
このTRPGは他のTRPGと違ってキャラクター作成が簡単でシートに書き込むことが少ないので、TRPG初心者におすすめのTRPGです。
フタリソウサの公式本ってどんなの?
冒険企画局から発売されている本は以下の2冊です。
- 『バディサスペンスTRPG フタリソウサ』 (公式ルールブック)
- 『フタリソウサ シナリオブック 怪盗からの誘惑』 (公式シナリオ集)
初めてフタリソウサを遊ぶ方はフタリソウサのルールが載っている『バディサスペンスTRPG フタリソウサ』 を買うことをオススメします。
何回か遊んでもっとフタリソウサをプレイしたい人は下の 『フタリソウサ シナリオブック 怪盗からの誘惑』 を買うことをオススメします。
『バディサスペンスTRPG フタリソウサ』
リプレイ(他の参加者がフタリソウサで遊んだ記録),ルール,3本のシナリオが掲載されています
リプレイには実際にフタリソウサで遊んでいる参加者の様子が書かれています。
対話形式でわかりやすい内容に書かれていますので, フタリソウサをまだ遊んだことがない人でもフタリソウサってこんなゲームなのだなと理解することができます。
ルールはキャラクター作成からセッションの進め方までこの本1冊にまとめられています。
ルールブックには3本のシナリオが載っているので、この本をもっているだけでフタリソウサを遊ぶことができます。
お値段も税別1,700円と新クトゥルフ神話TRPG(税別5900円)やのシノビガミ のルールブック(税別3800円)に比べ、フタリソウサのルールブックは安価です。
初めてフタリソウサを遊ぶ人にオススメです。
以下の本が『バディサスペンスTRPG フタリソウサ』です。
『フタリソウサシナリオブック怪盗からの誘惑』
この本にはキャンペーンシナリオが1本と短編シナリオ14本が掲載されていますので、フタリソウサを遊んでみてもっとフタリソウサのシナリオを遊びたい人にオススメです。
また、新たに怪盗やというクラスが入るなどフタリソウサの追加クラスと追加異常な癖表などの選択ルールの追加されています。
さらに、シナリオ作りサポートパートが入っているため,シナリオを作ったことがない人でもそのパートに従ってシナリオを作ることができます。
お値段は税別1,800円なので、何回かフタリソウサを遊んでいて、フタリソウサでシナリオ作りたい人にオススメです。
以下の本が『フタリソウサシナリオブック怪盗からの誘惑』です。
ルールブック以外何が必要?
10面ダイス,6面ダイス

フタリソウサでは10面ダイスと6面ダイスの2種類のダイスを使います。
それぞれのダイスは主に捜査フェイズで探偵と助手のキャラクターが判定する時に使います。
探偵のキャラクターで遊ぶ場合は10面ダイス3個を使います。
助手のキャラクターで遊ぶ場合は6面ダイス4個を使います。
シート

フタリソウサには4つのシートを使います。
- 探偵キャラクターシート
- 助手キャラクターシート
- たまり場シート
- 事件調査シート
それぞれフタリソウサのセッション(みんなとTRPGで遊ぶこと)する前に書き込んでいると進行がスムーズに進むので、あらかじめ書き込むことをオススメします。
探偵キャラクターシート

:http://www.bouken.jp/pd/2s/pdf/2s_detective_sheet.pdf
探偵キャラシートはプロフィールや技能を書き込む場所があり、探偵キャラシートのみ異常な癖と探偵アクションがあり、決めることができます。
探偵キャラクターシートは身長や好きなものなどはランダム表で決めることができるので、無理に考える必要はありません。
探偵キャラクターシートは冒険企画局のバディサスペンスTRPG フタリソウサのサイトにて無料でダウンロードすることができます。
助手キャラクターシート

: http://www.bouken.jp/pd/2s/pdf/2s_assistant_sheet.pdf
助手キャラシートはプロフィールや技能を書き込む場所があり、探偵キャラシートのみメンタル、ゲスト、助手アクションがあり、決めることができます。
助手キャラクターシートも探偵キャラクターシートと同じように身長や好きなものなどはランダム表で決めることができるので、無理に考える必要はありません。
助手キャラシートは冒険企画局のバディサスペンスTRPG フタリソウサのサイトにて無料でダウンロードすることができます。
たまり場シート

:http://www.bouken.jp/pd/2s/pdf/2s_rendezvous_sheet.pdf
たまり場シートは探偵と助手が普段、事件の情報整理をしたり交友を深めたりなどをする場所を書き込むシートです。
たまり場シートには主に探偵と助手がたまり場としている場所はどういうところなのか、探偵と助手の思い出の品は何なのかを書き込むことができます。
たまり場シートは冒険企画局のバディサスペンスTRPG フタリソウサのサイトにて無料でダウンロードすることができます。
事件調査シート

:http://www.bouken.jp/pd/2s/pdf/2s_investigation_sheet.pdf
事件調査シートに事件のあらましや調査した結果を書き込むところです。
調査していくうちにキーワードを集め、そのキーワードから犯人を見つけます。
事件調査シートは冒険企画局のバディサスペンスTRPG フタリソウサのサイトにて無料でダウンロードすることができます。
カウンター

コインやおはじきのような数を数えられるものを12個必要です。
これは助手の【余裕】の数をわかりやすくするために使います。
捜査フェイズで助手の【余裕】の数が増えたり減ったりするので、カウンターを用意しておくと現在の【余裕】の数が一目でわかります。
フタリソウサを遊ぶときの心構え

フタリソウサで楽しく遊びたいですよね。
ここではみんなでフタリソウサで楽しく遊ぶための心構えを紹介します。
- GM(ゲームマスター)、KP(ゲームキーパー) 、司会進行の心構え
- PL(プレイヤー)、参加者の心構え
この部分を読むだけでフタリソウサで遊んでいる時、周りに不快な思いをさせることはありません。
GM(ゲームマスター)、KP(ゲームキーパー) 、司会進行の心構え

フタリソウサのGMやKPをするのは大変であり,TRPGのGMやKPを慣れている人ではないと,進行がうまくいかない可能性があります。
私たちも実際にフタリソウサで遊んでみて,進行があまりうまくいきませんでした。
そのときに学んだことを『GMやKPをする上で重要なこと』として以下のリストにまとめてみました。
- セッションする(TRPGで遊ぶ)前にシナリオとルールブックの熟読する
- モブNPCの用意した方がスムーズにシナリオが進みやすい
- イメージトレーニング(キーパーするのが不安な人向け)
- キーパーとPCの兼任はできるが,かなりきつい。(初心者はGMやKPしない方がいい)
- 最後に大切なことは探偵と助手のやりとりを楽しむこと!!
フタリソウサというシステムは進行が大変なので,事前の準備が必要です。
これからフタリソウサのGM,KPをやる人に参考してもらえれば幸いです。
PL(プレイヤー)、参加者の心構え

フタリソウサを初めて遊ぶ人は「何か準備をすることってあるのか」や「どんなことに注意したほうがいいのか」と思うかもしれません。
実際にフタリソウサを遊んでみて、そこで学んだことを『PLをする上で重要なこと』として以下のリストにまとめてみました。
- 事前にキャラクター作成をしておく。年齢,身長,好きなものなど各キャラクターシートのプロフィール欄に書き込む。
- 探偵は探偵クラスや技能,探偵アクション,異常な癖を決め,10面ダイスを3個もっていく。
- 助手は助手クラスや技能,助手アクション,ゲストを決め,6面ダイスを4個持っていく。
- たまり場を決め、たまり場シートに書き込む。
- 最後に周り人が不快になる言動をせず、ルールを守って楽しむこと!!
フタリソウサのKPはとても大変なので,PLはあまりKPを困らせる行動をしないでKPの進行に従ってください。
このTRPGはひとりで遊ぶゲームではありませんので、周りが不快ならないロールプレイに心がけましょう。
ゲームの流れ

フタリソウサは以下の5つのフェイズで進みます。
- たまり場フェイズ
- 事件発生フェイズ
- 捜査フェイズ
- 真相フェイズ
- 終了フェイズ
ここではフタリソウサのセッションの流れを上記の順番で説明します。
たまり場フェイズ

たまり場フェイズは自己紹介,思い出の品をきめたり,キャラクターシートとたまり場シートを作成するフェイズです。
たまり場とは探偵と助手が何となく立ち寄る場所のことです。
そこでは事件の情報を整理したり、探偵と助手の親交を深めたりすることができます。
探偵と助手がたまり場を決め、たまり場シート「どんなたまり場?」、「たまり場の名前」、「表向きの探偵」を決めたら、たまり場フェイズの開始です。
まず、探偵と助手はお互いに自己紹介し、呼び名を決めます。
呼び名を決めたら、その人と話すときは呼び名を使わないといけません。
次に探偵と助手の思い出の品を決めて、思い出語りをします。
思い出の品を決められない時は思い出の品のランダム表がありますので、無理に思い出の品を決める必要はありません。
思い出の品を決めたら、たまり場シートの「思い出の品」の欄に書き込みます。
その次に探偵と助手はお互いに強い感情を獲得します。思い出の品を通してどんな出来事があったかを考えます。
その出来事から探偵と助手はそれぞれのパートナーの「気に入ったところ」または「気に入らなかったところ」のどちらか決め、獲得してください。
以上のことを決めたら、たまり場フェイズは終了です。
事件発生フェイズ

事件発生フェイズは探偵と助手がなぜ、その事件に関わることになったのかを描写するフェイズです。
最初にGMやKPから「事件調査シート」が配られます。そのシートに事件名、事件担当者などに書き込みます。
KPや依頼人から事件のあらましを聞きながら、「事件調査シート」に事件の登場人物や捜査困難レベルなどを書き込みます。
探偵に「知ってたカード」を配ります。この時、探偵は助手に「知ってたカード」を見せないように気をつけてください。
助手は「事件調査シート」の「秘めたる想い」の欄に記入し、探偵に見えないように折り曲げてください。
初動捜査で知ってたカードの虫食いになっているところをひとつを調べます。
どんな事件なのか依頼者に聞くことができます。
捜査フェイズ

探偵と助手が一緒に事件を捜査するフェイズです。
探偵の異常な癖を発動されます。
「シチュエーション捜査」か「たまり場で休憩」のどちらを選びます。
シチュエーション捜査を選んだ場合、探偵は「知ったかカード」をもっているので、そのカードの虫食いになっている部分を調べます。
たまり場で休憩を選んだ場合、変調を1つ回復し、探偵と助手はお互いに感情をパートナーに対して1つずつ獲得します。
「シチュエーション捜査」か「たまり場で休憩」が終わったら、助手が探偵に感情を1つ獲得します。
以上が捜査フェイズの流れです。
真相フェイズ

捜査フェイズで集めた情報からその事件を起こした犯人を指名するフェイズです。
犯人を言い当てた場合、犯人が真相を話してくれます。
これで探偵と助手はその事件を「事件解決」に導くことができます。
もし、犯人を間違えてしまうとその事件は「迷宮入り」になってしまうので、犯人を指名するときは慎重に推理しなければなりません。
終了フェイズ

物語でいうエピローグであり,事件を解決した後,犯人や事件関係者がどうなったのかキーパーが軽く解説するフェイズです。
終了フェイズではその事件の「思い出の品」を獲得するなどリスペックすること(キャラクターシートをリセットしたり、持ち越したりすること)ができます。
探偵の場合は異常な癖を変え、助手の場合は新たなゲストを見つけることができます。
以上でフタリソウサのセッションは終了です。
どんな人にオススメ?

フタリソウサにオススメな人は以下の3つです。
- 推理物が好きな人
- 少人数でTRPGをしたい人
- まだTRPGを遊んでいない人
ここではフタリソウサを誰かに勧めるなら、どんな人がオススメなのかを紹介します。
推理物が好きな人

このTRPGは事件や問題を調査するので、推理しながら楽しむことができます。
知ってたカードにある虫食いの部分にどんな情報があるのか推測しながら行動することができます。
推理物が好きな人や推理しながらTRPGを楽しみたい人にオススメです。
少人数でTRPGをしたい人

このTRPGは主に2,3人で遊べるTRPGです。
KPとPLの2人やKPと2人のPLで遊ぶことができるので、このTRPGシステムで遊ぶ際はそこまで人数を集める必要はありません。
あまり大人数で遊ぶことが苦手な人や人数が集まらなくて他のTRPGができない人にオススメのTRPGです。
まだTRPGを遊んでいない人

このTRPGはロールプレイとダイスを振るだけで遊ぶことができるので、他のTRPGと違って膨大なデータを記憶したり、そのTRPGのシステムの専門用語を覚えたりする必要はありません。
また、キャラクター作成するときほとんどダイスに代用して決めることができるので、初めてキャラクターを作成する時に迷ってしまう心配はありません。
まだTRPGを遊んでいない人やTRPGに慣れていない人にオススメです。
まとめ

今回はフタリソウサってどんなゲームなのかについて紹介しました。
今回の内容はフタリソウサを初めて知った人向けのページです。
フタリソウサを実際に遊んでみて、専門用語やデータを覚えなくても簡単に遊ぶことができるんだなと驚きました。
TRPGあるあるとしてそのTRPGシステムのルールを覚える前に、ルール内容が難しく離れてしまう人が多くてなかなか初心者向けのTRPGを紹介する時にどのように紹介すればいいのか苦戦しました。
だから、フタリソウサを遊んだ時はこのTRPGなら初心者に紹介することができると思って、今回にこのような形で紹介することができました。
このページを読んでいるみなさんがフタリソウサを遊んでみたいと思ってくれたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
以下の本が参考資料です。
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