チャウグナー・フォーンってクトゥルフではどんな邪神なの?

神格
  • チャウグナー・フォーンは、クトゥルフ神話TRPGではどんな神なのかよくわからない
  • 興味はあるけど、どのようにシナリオに登場させればいいのかわからない

そんなふうに思ったことはありませんか?

今回は、催眠能力を持グレード・オールド・ワンである「チャウグナー・フォーン」について紹介します。

この記事では以下のことがわかります。

  • チャウグナー・フォーンってどんな神なの?
  • チャウグナー・フォーンをシナリオに活かす3つの方法

私は、クトゥルフ神話TRPGのシナリオライターとして、コミックマーケットやゲームマーケットにてシナリオを出品しています。
本記事では「新クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム Vol.2 神格編」をベースにしつつ、私自身の創作視点や解釈も交えながらご紹介します。
あくまで一つの読み方・使い方として、お楽しみいただければ幸いです。

チャウグナー・フォーンってどんな神格?

チャウグナー・フォーンは、クトゥルフ神話に登場する、象に似た姿を持つグレート・オールド・ワンです。

この神はその「偶像」を通じて人間に悪影響を与えます。

なぜなら、自身の偶像を通して人間界を監視しているからです。

そして、ただ見ているだけでなく、悪夢を見せたり、生命力を吸い取ったり、さらには精神を蝕んで狂わせたり、催眠や心臓発作を引き起こすなど人間に危害を加えます。

また、夢や幻覚を通じて精神に干渉してきます。

精神に影響を受け続けると、徐々に正気を失い、最終的にはこの神に完全に仕える狂人と化し、他者の血を吸う存在になってしまうこともあります。

その一例として、18世紀カナダの「血の教団」のようなチャウグナー・フォーンを崇拝するカルトです。

カルトの信者たちは、この神に生命力を捧げるために人間を捕まえて血を用いる儀式を行うことがあります。

このように、チャウグナー・フォーンは、偶像や精神攻撃、物理的な干渉といった様々な手段で人間に恐怖と破滅をもたらす神です。

シナリオに偶像や探索者を監視するエネミーを登場させたいなら、チャウグナー・フォーンがおすすめです。

チャウグナー・フォーンをシナリオに活かす3つの方法

個人的にチャウグナー・フォーンをシナリオに活用する際のアイデアを3つ紹介します。

  • 呪いの偶像として登場させる
  • 誘拐事件の黒幕として登場させる
  • 精神を操る邪神として登場させる

それでは、一つずつ紹介します。

呪いの偶像として登場させる

チャウグナー・フォーンの「偶像」をシナリオに登場させることで、探索者に偶像自体を追跡・調査し、その破壊や封印を目指すことができます。

この神は偶像を通じて影響力を持ち、事件の元凶となることが多いため、偶像への対処が直接的な解決策となるからです。

例えば、この設定をシナリオで活かすと以下の展開が考えられます。

骨董市で見つかった奇妙な象の像、あるいは博物館から盗まれたいわくつきの展示品。その偶像を手に入れた人物や、その近くにいる人々が悪夢を見たり、精神に変調をきたし始めます。探索者は偶像の由来を調べ、チャウグナー・フォーンの危険な力を知り、偶像を破壊するか、安全な方法で封じ込める方法を探します。

よって、偶像の謎解きと、それに触れることによる正気度喪失の恐怖を中心とした探索するホラーシナリオが構築できます。

誘拐事件の黒幕として登場させる

誘拐事件をテーマにしたシナリオに神を登場させたいなら、この神を使ってみましょう。

なぜなら、この神は信者に誘拐を命じ、人間を「食料」として生贄にさせる設定があるからです。

この設定を使うことで、以下のような事件がより深刻で不気味な展開が考えられます。

探索者が連続誘拐事件を調査するうちに、人身売買組織の背後に隠された秘密の儀式を知ります。やがてアジア地域へ送られる犠牲者が、実はチャウグナー・フォーンへの生贄として捧げられていることが判明し、探索者たちはその儀式を阻止しようと奮闘します。

誘拐事件という現実的な事件にチャウグナー・フォーンを絡めることで、リアルな恐怖と超自然的な要素が融合し、プレイヤーをより探索に没入しやすくなります。

精神を操る邪神として登場させる

チャウグナー・フォーンをシナリオに登場させることで原因不明の悪夢や精神汚染が広がる町やコミュニティの謎を解明する心理ホラーシナリオを作ることができます。

この神は夢や精神を通じて人々に干渉し、徐々に正気を奪っていく能力を持っているからです。

この設定を活かすと、以下の展開が考えられます。

ある閉鎖的な村で、住民たちが次々と共通の恐ろしい悪夢(象のような存在に追いかけられる、血を吸われるなど)を見るようになります。やがて住民たちは疑心暗鬼になり、奇行が目立ち始めます。探索者は外部から、あるいは内部の正気を保っている人物として、悪夢の原因(隠された偶像、影響の中心人物、土地の呪いなど)を突き止め、その影響を断ち切る方法を探ります。

目に見えない恐怖や、じわじわと精神が蝕まれる不気味さ、人間関係の崩壊などをテーマにしたサスペンス・ホラーシナリオにとってチャウグナー・フォーンは使いやすいです。

以上でシナリオの活用法を終了です。

まとめ

精神を操る神シナリオに登場させたいならチャウグナー・フォーンがおすすめです。

ただし、チャウグナー・フォーンはあくまでクトゥルフ神話TRPGの神格を一つです。

チャウグナー・フォーンではなく、他のクトゥルフの神格について知りたいなら「新クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム Vol.2 神格編」というサプリメントが必要です。

そのサプリメントについて知りたい方はこちらの記事でまとめています。

この記事を書いた人
りつか

はじめまして!
雑貨店セイランでシナリオライターとして活動している【りつか】と申します。

・新作TRPGシステムの紹介
・TRPG関連書籍の紹介

など、TRPGに関する役に立つ情報を発信しています。

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