- セベクは、クトゥルフ神話TRPGではどんな神なのかよくわからない
- 興味はあるけど、どのようにシナリオに登場させればいいのかわからない
そんなふうに思ったことはありませんか?
今回は、古代エジプトの神としての顔を持ち、クトゥルフ神話においても異彩を放つ神格「セベク」について紹介します。
この記事では以下のことがわかります。
- セベクってどんな神なの?
- セベクをシナリオに活かす3つの方法
私は、クトゥルフ神話TRPGのシナリオライターとして、コミックマーケットやゲームマーケットにてシナリオを出品しています。
本記事では「新クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム Vol.2 神格編」をベースにしつつ、私自身の創作視点や解釈も交えながらご紹介します。
あくまで一つの読み方・使い方として、お楽しみいただければ幸いです。
セベクってどんな神格?

セベクとは、クトゥルフ神話に登場する下級のオールド・ワンで、古代エジプトの神として信仰されていた神です。
この神は人間とワニが融合したような姿をしており、古代エジプトの人々に「再生」と「不死」の力を持つ神として崇められていました。
そのため、この神を信じるカルトも存在し、現代にまでその影響が残っているとされています。
この神は人間の生命力を吸い取ったり、死者を復活させたり、念動力を使うといった能力を持っています。
セベクはただの古代神ではなく、今もなお信仰されている可能性があり、クトゥルフ神話においても特異な神なのです。
セベクをシナリオに活かす3つの方法
個人的にセベクをシナリオに活用する際のアイデアを3つ紹介します。
- エジプト神として登場させる
- 死者を蘇らせる神として登場させる
- 現代のカルトで信仰されている神として登場させる
それでは、一つずつ紹介します。
エジプト神として登場させる
エジプト考古学を軸にしたシナリオを作りたいならセベクを登場させましょう。
なぜなら、セベクは実在のエジプト神話にも登場するためです。
クトゥルフ的な解釈を加えることで、エジプト神話を舞台したシナリオを作ることができます。
例えば、この設定で考えられる展開は以下の通りです。
考古学チームの護衛や通訳として探索者が現地に同行する。調査中に神殿の奥深くで「セベクの復活儀式の痕跡」や呪われた石板を発見し、そこから次々と怪異が発生する。探索者は、遺跡からの脱出、カルトの妨害、神格との遭遇などを乗り越える。
セベクを採用することで探索者たちを古代エジプトの謎と神格の恐怖に巻き込むシナリオを作ることができます
死者を蘇らせる神として登場させる
セベクの「死者を蘇らせる」能力を活かすと、シナリオで命の価値や倫理を問わせることができます。
その理由は、セベクは死者を蘇らせ、不死を授ける能力を持つからです。
この設定を使うことで、この能力を望む者と止める者の葛藤のある展開にしやすくなります。
以下はセベクを登場させたシナリオの例です。
大切な人を蘇らせようとするNPCが、セベク信仰に取り込まれていく。探索者はそれを止めるか、協力するかを迫られる。
セベクを登場させることでホラーにとどまらず、道徳や感情の揺さぶりをシナリオに取り入れ、探索者に没入感と葛藤を与えやすくなります。
現代のカルトで信仰されている神として登場させる
セベク信仰が現代まで続いている設定は、陰謀やカルトをテーマにしたシナリオにぴったりです。
現代の裏社会や秘密結社とのつながりを持たせやすく、リアリティある恐怖を描けるからです。
この設定を活かすと、以下の展開が考えられます。
探索者たちは行方不明事件を追ううちに、セベクを崇拝するカルト集団に辿り着き、儀式の阻止を試みます。
セベクを使って現代に潜む信仰を描くことで、日常に潜む非日常の恐怖を演出しやすくなります。
以上でシナリオの活用法を終了です。
それではまとめに入ります。
まとめ
セベクはエジプト神であり、死者をを与える神です。
ただし、セベクはあくまでクトゥルフ神話TRPGの神格を一つです。
セベクではなく、他のクトゥルフの神格について知りたいなら「新クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム Vol.2 神格編」というサプリメントが必要です。
そのサプリメントについて知りたい方はこちらの記事でまとめています。